歯ぐきの出血や痛みがなくても定期検診を
歯周病は、歯を支えている骨や歯肉が歯周病原菌によってダメージを受け、損傷していく病気です。
一度失われてしまった骨は回復が難しく、元通りに再生させることは困難になります。
現在、歯を失う二大原因は虫歯と歯周病ですが、2016年の歯科疾患実態調査では虫歯は約29%、歯周病は37%で最も多いという結果が出ています。
歯周病の治療は、基本的にそれ以上組織が損傷することを止めることが目標です。
そのためには歯周基本治療と呼ばれる歯石除去や清掃指導などを行い、重症化したケースでは歯周外科治療と呼ばれる外科手術が必要になることもあります。
進行した歯周病の場合、抜歯を回避できたとしても歯肉が大きく下がったり歯がしみる様になったりと治療後の不快事項も増えてしまいます。
一定の条件がそろえば歯周再生治療で組織を再生させる方法もありますが、何より大事なことは歯周病を悪化させないことです。
重症化を防ぐためには、早期発見と定期的なケアが何よりも重要です。当院では、歯ぐきの健康を守るため、定期検診をおすすめしています。専用の器具を用いた歯石除去やクリーニングにより、毎日の歯みがきでは取りきれない汚れをしっかりと落とします。歯ぐきの状態を定期的に確認することで、歯周病の予防および早期治療につなげていきましょう。
歯周病セルフチェック
歯周病は症状があまりないため、重症化するまで気付かないケースもあります。
以下のような症状がみられたら歯科医院の受診をおすすめします。
- 歯茎が腫れている
- 歯茎から出血する
- 口臭がする
- 歯茎がむずむずする
- 口の中がネバネバする
- 歯が長くなった気がする
- 歯が凍みる
- 歯と歯の間に物が詰まりやすい
基本の歯周病治療
【ブラッシング指導】
すべての歯周病患者様に行います。歯周病予防の基本は毎日の歯みがきですが、自己流では磨き残しが生じやすいため、歯ブラシの当て方や動かし方を、一人ひとりのお口の状態に合わせて丁寧にご指導いたします。歯周病治療後も予防のために継続する場合があります。ブラッシング指導は歯周病治療の要となる重要なステップです。
【スケーリング】
専用の器具「スケーラー」を使用し、日々の歯磨きでは落としきれない歯の表面の汚れ(プラークや歯石)を取り除きます。特に歯石は一度付着すると非常に硬く、セルフケアでは除去できないため、歯科医院での専門的な処置が必要です。
【ルートプレーニング】
歯周ポケットの奥深くに付着した歯石や細菌を除去するための処置です。専用の器具「キュレット」を用いて、歯の根の表面を滑らかに整えながら、汚れを丁寧に取り除きます。この処置により、細菌の再付着を防ぎ、歯周組織の治癒を促します。
